原油先物取引の基礎知識

原油先物取引について

 

原油価格を私達に伝えてくれるニュースにおいて、「原油先物」とか「WTI」と言う言葉がよく出てきます。言葉としては聞いた事があるけれど、それって何だろうと疑問に思った言はないでしょうか。

 

【原油先物】
原油先物ですが、「原油」は油田から採掘された状態で、何も手が付けられていない無精製の石油の事を指しています。「先物」の「先」は将来の事を指しています。将来的に商品を受け渡してもらう条件(原油価格)を今決めてしまう、売買取引の金融商品の事を指しています。この将来とは、1ヶ月先、3ヶ月先、半年先、1年先等になります。

 

この先物の対象となる物を原商品と言います。この原商品が原油の場合の事を原油先物取引と呼んでいるのです。ですから原商品が変わると呼び方もまた変わってきます。原商品には主に金融商品、金属資源、農産物等が有ります。

 

「金融先物取引」における原商品とは、株価指数、ドルやユーロと言った通貨、金利、国際指標等が有ります。「商品先物取引」における原商品とは、原油、大豆、とうもろこし、コーヒー、天然ゴムの様な農産物や、金、銀、アルミ、プラチナの様な金属資源等で基本的には一次産品が扱われています。

 

日本では取引所によって扱われる先物取引が違っていて、東京証券取引所や東京金融取引所では金融先物取引、東京穀物商品取引所や東京工業品取引所では商品先物取引が扱われています。また、先物取引では上記に挙げた取引所を介さないで、相対取引と言う先物取引業者と直接やり取りをすると言う取引方法も有ります。